私のカンボジア支援 -その1プノンペン空港-
2001年5月、成田からタイ経由でカンボジア・プノンペン空港に降り立った。
タラップの下に、日本ならとっくに廃車になっているような古い塗装の剥げたバスが、真っ黒い煙をまき散らして迎えに来た。
プノンペン空港は、まだ建設中でトタンの板張り。
建物に入り入国検査を受ける。
迎えの車を待つ間、空港内にあった薄暗いコーヒースタンドで待つことにした。
若いボーイさんが得意げにカップを拭いているが・・・その布巾と言ったら真っ黒で、日本の雑巾のほうがはるかに白くて清潔だ。
とてもコーヒーは飲む気がしない。
水も不安だ。
缶コーラを飲むことにした。電気冷蔵庫が無いので生ぬるい。
缶に付いた土埃をティッシュで何回も拭き取り、ストローをもらって飲む。
そのストローも清潔か不安だが、そこまでは気にしないことにした。
腹がすいたのでパンを買った。
サランラップで包んだパンが有ったので、清潔だと思ったのが失敗だった。
パンを半分に割ったら、薄暗くて良く解らなかったが青いものが入っていた。
小豆が入っていると勝手に思って半分ほど食べて、何だか変だな?と気が付いた。
明るい日の元で見ると、青いカビがパンの内部に団子状に固まって生えていた。
「しまった!」と思った!がもう遅い。
夜中に下痢が始まった。
こうして私の第1回カンボジア調査は始まった。